特別養護老人ホーム

3つの特徴

(1) 公的に運営されている老人ホームで費用が安い

(2) 看取り対応が可能で終身にわたり利用することができる

(3) 24時間体制で介護・生活支援を受けることができる

 

〜特別養護老人ホーム(特養)とは〜

厚生労働省が定める老人福祉法に基づき運営されている公的な施設で、介護保険が適用されるため、比較的安い費用で利用することができます。24時間体制で介護サービスを受けることができる他、看取り対応が可能で終身にわたって利用できるため“終の棲家”として選ばれることも多い施設です

 

費用相場

入居時:無料 / 月額:5〜15万円

※介護保険が適用されるため民間施設に比べると安価で入居可能で、多くの有料老人ホームで必要となる入居一時金もありません

入居条件

要介護3以上
65歳以上で、要介護認定「要介護3」以上の認定を受けた方

※特定疾病があり要介護3以上の方であれば、40~64歳でも入居可能
※特例で要介護1~2の方でも入居可能となる場合あり

サービス内容

都道府県ごとに定められた基準に則り各種サービスが提供されます。

介護サービス

介護スタッフが常駐しているため、24時間体制で介護サービスが受けられます。

医療ケア

医師や看護師の配置が定められており、褥瘡(じょくそう)の処置や痰の吸引、人工呼吸器管理、胃ろう、インシュリン注射、軟膏塗布などの医療行為が受けられます。

食事

基本的に管理栄養士による管理の下、1日3食とおやつの提供を行っています。また、高齢者の嚥下能力に合わせて、介護食も用意しています。

<特養は大別して2種類>
特養には、相部屋中心の「従来型」と個室中心の「ユニット型」があります。まず「従来型」は、4人部屋などの相部屋が中心。食堂やリビング、浴室などの共有部分は大人数で利用します。一方の「ユニット型」は個室・準個室を利用し、ユニットと呼ばれる10名前後の少人数単位でケアが行われます。新型特養とも呼ばれ、個室でプライベートを確保できる他、ユニット単位の少人数で介護の手が行き届きやすい点も魅力です。

<終身利用が可能>入居期限がなく長期にわたる利用が前提の施設。要介護度が上がっても入居し続けることができるのは、ご本人・ご家族にとっても安心できるポイントです。看取り対応をしている施設も多くあります。

<待機者が多い>費用が安く人気の特養は入居希望者が多く、2022年4月時点で27.5万人もの入居待機者数がいると厚生労働省から報告されています。地域により差はありますが、入居まで数年かかる場合があることも考慮する必要があります。